今井雅宏「重賞ステップ解析」ホープフルS

昨年はオープン勝ちと500万勝ちの馬が1、2着。疲労度を考えても重賞組よりは条件戦組に妙味あり!?
昨年はアドマイヤジャスタを本命で馬連1点目的中。今年も勝って一年を締めくくりたい。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;いよいよ締めのホープフルSですね。昨年は馬連1点目的中で、3年前は8番人気、単勝47倍の人気薄だったマイネルスフェーンを本命にして、3連複1点目、馬連も2点目でズバッと的中と、相性の良いレースですし、今年もよろしくお願いしますよ~。

;またあのときみたいに面白い穴馬が出てくれば良いけど、今年はどうかな?

;そうですよね~。で、その前に先週ですが、有馬は残念でしたが阪神Cは馬連をズバリ1点目的中でした。

;日曜は天候が変で、難しいレースが多かったよ。

;なぜか雨が降ったのが、まさかの降らないはずの阪神の方でしたもんね~。まずは土曜の阪神Cから伺いましょうか。3番人気のファイアーロマーノはすぐでしたか?

;これは見た瞬間、ノータイムだったよ。短縮1400mで高速馬場はベストだから。しかもストレスもないし、今週からBコース開幕なんで前が残りやすいだろうから、先行脚質もぴったりだし。揉まれ弱い馬の中枠が若干ネックだけど、まぁ摩擦の無い高速馬場を先行すれば関係ないし、フレッシュ時ならある程度まで馬群も我慢出来るタイプだから。
;ところが、スタートで出遅れちゃいましたね。

;揉まれ弱い馬が前残り馬場を出遅れたら、その時点で普通は終わりだから、スタートした瞬間に帰り支度しようかと思ったけど。まぁ一応見ておこうと思って見てたら、なんとかリカバーして4角向いたときは手応え十分だったんで、あの手応えならひょっとして外に出しても間に合うのかな?と少し期待したら、あの手応えでも大外を回らないんだよね。さすがに外国人騎手は違ったよ。フレッシュさを活かして、なんとか馬群を割って2着に間に合った。結局高速決着で、6着までファイアーロマーノ以外は全部一桁馬番の馬が占めるという、完全な内枠競馬だったからね。いくら手応えが良くても、外を回ったら物理的に終わりだった。それでも、ファイアーロマーノの位置でぎりぎりだったけどね。あれ以上外なら、間に合わなかった。実際、彼以外は全馬内を回った馬だけで独占したわけだし、揉まれ弱い馬が内伸び馬場を出遅れたという状況としては、最大限、上手く乗ってくれたと思うよ。

;ということで馬連1点目で当たりましたが、メイショウショウブが前走4番手ですが、ほぼ逆ショッカーを完成させて3着に突っ込んできました。解説では時計勝負どうかも短縮内枠ベストという解説でした。

;軽い馬場で差しに回ってたら、軽さ負けして4着争いまでだったよ。一年前、人気薄だったデイリー杯で本命にして激走したレースがあったでしょう?

;6番人気で、1点目で的中したレースですね。

;あのときは断然人気のアドマイヤマーズに競りかけて一騎打ちになっても我慢したように、しぶとさを活かす競馬をすると頑張れるタイプだから。ここ3戦の競馬から、差すとばかり思い込んでたのは失敗だったけど。先行してしぶとさを活かす形で、準逆ショッカーの威力を十二分に引き出したんで、軽い馬場でも3着に紛れ込んできた。それと、なんと言ってもこのレースはレッツゴードンキだったよね。中間順調さを欠いて状態が悪かったのに、得意の内伸び競馬の内枠でダートから芝とはいえ、あわやの競馬でしぶとさを見せて終わった。最後まで、なんともM的な馬だったよ。

;ですよね~。最後までMの法則通りの馬でした。有馬記念は予想上位馬が来ましたが、残念な結末でした。

;S君は余裕だね~。本命が勝って、かなり稼いだみたいじゃない?

;先週はやられたんで、良かったですよ。アーモンドアイはやっぱり中間のアクシデントが響きましたかね。

;特に気持ちの面で、状態がアクシデント後で普通じゃなかったかもだね。こればっかりは分からないけど。疲労時の大幅延長で追い込み競馬を自ら勝ちにいったのもあったよ。今回の場合は、もっとペースが緩んだ方が良いステップだったから。ペースアップした場合は、追い込みに回る位置取りショックを掛けないと。

;ウマゲノムの重賞単行本では、天皇賞秋連対馬は、逃げるか、9番手以降で体力を温存した馬が来ていて、勝ちに動くと危ないという解説でしたよね。

;今回の武豊みたいに、疲れが少しある場合は、思い切って追い込みに回る位置取りショックの方がベターではある。まぁハイペース外差し競馬にならなければ、最後方では間に合わないリスクがあるわけだけど。

;あと、ヴェロックスはやっぱり外枠が響きましたか?

;外枠の先行馬は厳しいのが有馬記念だけど、雨が降って内が荒れるか、ハイペースになって追い込みに回る位置取りショックで外追い込み競馬なら外枠もむしろ悪くないと思ったんだけど、中途半端に動いて体力切れだった。サートゥルナーリアくらいまでは後ろに下げて欲しかったね。結局、3着以内の3頭もそうだけど、上位人気馬がみんな海外帰りか、惨敗後か、3歳馬か、レース間隔が開いているかで、ストレスが薄かったから、馬券的にはやりにくいレースだったよ。軽い雨予報なら、普通に中枠から予想すべきだったのかもだけどね。

;それでは、今年最後のホープフルSのデータ分析にいきましょうか。昨年は萩S1着後の1番人気サートゥルナーリアが勝ちました。

;萩S勝ち馬は、2頭中1頭が3着以内、つまりこの馬だね。同馬は前走1番人気で、もう1頭は3番人気。やっぱり長い距離のOP特別連対馬だから、激走するとストレスの影響は強く出やすい。それに消えた馬は2走前も9月のOP特別を連対していた馬で蓄積疲労もきつかったから。サートゥルナーリアは2走前が新馬だったから、蓄積疲労はなかった。サンプルが少ないんで、一気にOP特別時代のホープフルSも含めて、かつ前走OP特別連対馬全体でも見てみると、10頭中4頭が3着以内になる。前走が3番人気以内だと、7頭中4頭が3着以内で、4着も2頭。5着以下になった馬は1頭しかいないから、激走でなかった馬の好走率は高いね。あと前走が3角2番手以内だった馬は6頭中5頭が消えている。4着も2頭いるから悪いってことでもないけど、やっぱりMの基本として極端な脚質で連対した馬はストレス値が上がるよ。極端な脚質だけに、今回も流れに嵌まり切る可能性があるのと、位置取りショックを大きく掛ける余地、特に疲労軽減の差しに回る位置取りショックを掛ける余地が大きいぶん、一概には切れないけどね。

;2着のアドマイヤジャスタは500万勝ち後でした。今井さんはこの馬を本命で1点目で当てたわけですが、残念ながら1勝クラス勝ち馬の登録ないんですよ。

;そうなんだ、鮮度が高くて面白いのにね。

;で、3着には東スポ杯1着後の3番人気ニシノデイジーが来ました。

;東スポ杯勝ち馬の出走はこの馬だけだから、データ的な分析は無理だよ。一応、2着馬も1頭だけいて、6着だった。ニシノデイジーが3番人気3着ということを考えれば、大きなマイナスではないけど、ストレスは残るというのが、基本的なスタンスになるかな。疲労が出ないようにロス無く差すとか、位置取りショックを掛けるとかの工夫があれば良いね。あとはそれまでのステップで蓄積疲労がないかどうかのチェックになるよ。

;あとで3着馬も登録しているので、その辺の話を教えて貰うとして、前年にいきましょうか。





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