今井雅宏「重賞ステップ解析」秋華賞

 

先週はアイルランドTで4番人気の本命ラヴァンダが狙い通りの競馬で馬単9,230円(6点)の高配当!
秋華賞は近年活躍馬が多く出ている紫苑Sから解析!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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;いよいよ秋シーズン本番で、今週は秋華賞がありますよ。

;2競馬場でなくなるのは何よりだよね(笑)。天候が全く読めない気圧配置で2競馬場だと逃げ場もなくなるから、予報が当たるかどうかで毎朝大変な騒ぎだよ。雨だって分かってれば良いけどね。

;ですよね~。まず回顧ですが、日曜の東京はその懸案の天気予報が当たったので、アイルランドTもズバッと当たりましたよね。単勝7倍の本命が勝って、馬単92倍も4点目的中でした。

;日曜も、京都は予報と逆で雨が降っててビックリしたよね~。東京は予報通りだったのもあるけど、それより何より馬体重がばっちりだったから。まさに当日は、「ザ・勝負レース」になったよ。

;レースのポイントでラヴァンダは「4キロくらい絞れれば」で、ジャスト4キロ減でしたもんね。盛り上がりました(笑)。しかも、「矯めて乗れば」という解説通り、矯めて乗りましたから、レース中はゾクゾクしましたね~。やっぱり今井さんの言った通りの馬体重で、指定した通りに乗ると、どんな馬でも来ますね。2着も指定通りに増えて当日理想馬体重ピッタリの馬が来たので、思いっきり勝負しやすかったです。ラヴァンダは直ぐ本命でした?

;いや、最初は見た瞬間に押さえまでだね。外枠の差しだから。土曜は伸びてなかったし、外々回ったら間に合わない。あの馬場で外枠の差し馬では、急に当日外差し馬場に変わったとき用の保険でちょっと押さとくくらいが、どう考えても無難だよ。

;それが何故本命に?

;他に良い馬が1頭もいなかったんだよね。それでラヴァンダを見直すと、ステップがとにかく良い。格上げで鮮度を再充填してるし、マイルで活性化しているのもプラス。1番人気が貰った有利な中枠なら何も考えず、無条件に本命だよね。
問題は好位の外々回るかどうか?その瞬間、どんな良い馬でも馬場が急変しない限りアウトになる。土曜のサウジアラビアRCみたいにね。で、府中牝馬Sの内容をじっくり見直したんだ。

;どうでした?

;ずっと外々回ってるんだよね。セキトバイーストの。あのときは外が伸びる馬場だから悪くはないけど、結局勝てなかった。岩田は相当悔しかったはず。今回も同じ外枠で、セキトバイーストが内にいる枠の並びも全く同じ。これでまさか同じように乗るとは、まず考えられない。岩田レベルのジョッキーならね。
恐らく矯めるか、行くか、どちらかメリハリのある騎乗を選択する。ただ先行すると前半脚を使うからその時点でアウト。その可能性もあったけど、たぶん前には行かない。そこは賭けだったけど(笑)。岩田レベルなら、前に行っては駄目なことくらいは分かるだろう。2走前の反省を踏まえれば、セキトバイーストの外ではなく後ろを必ず獲るはず。
そうすると道中のロスは少なく済んで、最後に外に出せば良い。理想は馬群に潜り込む形だけど、セキトバイーストより外を回らないで乗れば、不利ではあるけど、先週よりは外差しもある程度は間に合う馬場でなんとかなる。それはサウジアラビアRCで分かってたからね。だから矯めたときは、「馬群に潜り込めなかったけど、これで最低限達成か。あとは仕掛けをどれだけ遅らせられるか・・・!」と祈って見てたよ。

;そしたら、途中で我慢して下げましたね。

;あの瞬間、「良し!」って思ったよ。これで差せる。あそこで早めに動いたらよくて2,3着だよ。こっちのシナリオ通りに乗ってくれたんで助かった。

;シナリオ通りといえば、2着馬は「馬体増えて少し矯めて乗れば」で、その通り理想体重ジャストの10キロ増で少し矯めたら来ました。やっぱりいつものように、今井さんの言った通りの馬体重でその通り乗ると来ますね~。

;別に難しい乗り方を要求してるわけではないからね。自然体で捉まって馬が一番楽に感じるポジションを無理せずただ取るだけ。それでも騎手は余計なことをしたがるから怖い。まぁ予想することになってる重賞で、無理して位置取りショック掛けないとキツい馬しかそもそもいないときは要求するかもだけどね。

;そういう意味では、アドマイヤマツリは今井さんの指示通り乗らずに逃げたのが不味かったですか?

;いや、あれは仕方ないよ。太かったからね。指定通りに矯めて乗るとキレ不足になる。馬体重的には行くしかなかったかな。

;休み明けなので増えるのは正解ではないのですか?

;「6キロくらい増えれば」という解説だったでしょう?

;そうですね。それで16キロでした。

;休み明けで増えるぶんには良いけど、ステップによっては増えすぎると良くない馬もいるんだよね。この馬はここ2走で似たカテゴリーを連続で頑張った後なんで、休み明けでも増えすぎると危ない。
実は最初、有利な枠で本命も考えたんだよね。ただ陣営が「20キロくらい増えて良くなっている」ってコメントしてたんだ。それで危ないから、本命対抗は止めた。だけど輸送でちょうどよく絞れて結局6キロ増に落ち着く可能性もそれなりに高い。当日じゃなければ正確な体重は分かんないパターンかな。

;なるほど!それでわざわざ休み明けなのに6キロ増えればというコメントが、ついていたわけですね。

;土曜のサウジアラビアRCでチュウワカーネギーが「10キロくらい増えてる」ってコメントだったんだよね。それなら輸送で4~6キロ増くらいでちょうど良いと思ったら、何故か18キロ増でとてつもなく太かったんだ。
ずっこけたけど、今年の夏は猛暑なんで、休み明けはこういうパターンが多いんだよね。極端に太いか、逆に細いか。チュウワカーネギーもステップ的には増えて良いけど、前走がそもそも太めの馬だから。休み明けでも18キロは物理的にアウトだね。

;セキトバイーストの20キロ増も同じですよね?同距離の1800mを連続1着後でカテゴリーストレスがあって。

;しかもオープンで、前走は同条件重賞1着だから、カテゴリーストレス面で20キロ増は厳しい。まぁこの馬の場合は、スローの上がり勝負になったのが大きな敗因ではあるけど。このレースは、危ない馬体重の馬が一杯いたから、ドカンと馬体重の合ってた1,2着の92倍には賭けやすくて良かったね。

;カナテープの14キロ減も危ないですよね?

;もちろんね。矯めるだけ矯めた差し馬以外は内目絶対有利のスローだったんで、3着には来たけどね。ただC系の差し馬は、減っても集中して頑張るケースはあるんだ。こういう集中状態のカーニバルの最中にいる馬は特に。躁状態の中で踏ん張るパターンになる。まぁそれでも相当厳しいけど、他に走れる状態の馬も当日ほとんどいなかったから。

;スワンSのワールズエンドは、今井さんの指定通りポケットで矯めないで、超ハイペースを逃げちゃいましたね。

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;どうして今回は矯める位置取りショックが必要だったのですか?

;元々前に壁を作った方が集中出来るC系で、しかも前走が遅い流れだからね。メンバー強化のハイペースを強引に出していったら当然バランスを崩す。
今回は行く馬が少なく、ハナを主張するのはアサカラキングくらい。これが外から仕掛けてくるのは明白だから、それを行かせて内で我慢すれば、他に行く馬はワールズエンドしかいないんで、当然ペースは上がらない。それを戸崎は分かってると思ったのと、前走後のコメントで「控えようと思ったら他に行く馬がいなかったから」だったんで、てっきり控えると思っちゃったんだよね~。まさかハナ争いを主張して超ハイペースを演出するとは、その心境は読めなかった。

;シュタールヴィントは悔しかったですよね~。14番人気単勝64倍の超人気薄で、対抗の単複連もという解説でしたが。出遅れて最後は外に出しちゃいました。

;スタート決めて好位馬群から馬群を突けば際どかったけどね。

;「恐らく中目に出すので、内以外の差しも伸びる馬場になっていれば」という解説で、出遅れて、最後は外目に出しちゃって、差し馬は7番枠以内が独占の内枠競馬でしたもんね~。せめて外差しになっていれば良かったのですが。

;まぁデザインミスなんだけどね。戸崎が狙い通りアサカラキングを行かせればペースが上がらず、そのままイン差しでワールズエンドが勝てる。
仮にハイペースになって外差し競馬になった場合は、今度はシュタールヴィントが最悪の外を回ったとしても逆に勝ち負け出来る。だから、シュタールヴィントの単複を買ってれば良いというシナリオだよね。

;複勝でも10倍以上ついてましたもんね~。あと、縦目で3連単万馬券が当たった土曜東京8R、あれは悔しかったです。2,3,4番手評価の馬が1,2,3着に来ましたが、8番人気の本命が4着でした。あれ、3着なら万馬券1点目的中でしたもんね。それがまさかの出遅れで、4着以内独占も縦目的中でした。

;あれね~。ルメールが枠で暴れて時間経ったんだよね。それで3番枠で枠内でかなり待たされたぶんたけ、出遅れたんだ。ああいうのは運だから仕方ないけど、悔しいよね。しかも道中、ちょうど仕掛けようとしたとき前の馬が下がってきて、一緒に下げられて仕掛け遅れた。あれがなければ出遅れても2,3着だし、出遅れてなかったら間違いなく勝ち負けだったよ。

;そうすれば強烈な3連単ですからね。

今:奇数の内枠はああいうアクシデントに巻き込まれることがあるんで怖いよね。

;ですよね~。では忙しそうなので、早速秋華賞のデータ分析にいきましょう。
昨年はオークス1着後の1番人気チェルヴィニアが勝ちました。ただ今年はオークス好走からの直行馬はいません。2着ボンドガールは、紫苑S3着後の5番人気でした。

;重賞になってからの紫苑S3~5着は、15頭中4頭が3着以内。来たのは前走3角2~11番手と様々。今回は3角7~13番手だから、相手強化でちょっと矯めた馬が来ているね。ただほとんどの馬が今回差していたから、そこまで気にするデータでもないけど。
2走前は、オークス5着以外は重賞で連対。3走前は、1勝クラス1着、OP特別1着、桜花賞とNHKマイルCを12,17着に惨敗。勢いがあるか、逆にタイトなレースを経験しているか。何れにしても生命リズムのある馬が来ている。4走前は4着以内、5走前は連対と、相手に関係なくそれまで安定していた馬だった。

;3着ステレンボッシュはオークス連対だったので前年にいきましょう。


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