キムラヨウヘイ スプリンターズSの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

▽アウィルアウェイ 牝4 松山 55 高野(栗東)
まずは4走前シルクロードSの有力馬診断を参照↓
『昨秋マイルCSを勝利したインディチャンプと同じくトキオリアリティーから派生する一族。
この家系は前掛かり気性とスピード性能が高くて、インディチャンプのソレ同様に距離短縮ローテや内枠で力を発揮できる傾向が濃いです。
実際にアウィルアウェイは内枠で3戦全勝、外枠で1戦1凡走(中枠で4戦2好走)という内枠優勢の戦績傾向の持ち主です。
2走前オパールSは最内枠で脚を溜める競馬ができての激走で、前走京阪杯では中枠で出負けもあって折り合い欠く競馬での敗戦。
内枠替わりならば巻き返しの期待も十分に。』
・・・
そのシルクロードSは枠順は前走よりも少し内になった程度でしたが、乗り替わりの効果もあったのか前走時よりも格段にスムーズな追走で、最後は末脚爆発の勝利。
3走前高松宮記念は最内枠も異例スローペースとなり折り合えずの敗戦、一転して前走北九州記念は超Hペースとなって末脚一気の好走(※3歳以降のペース別成績は前半3F34.0以下[2-0-2-1]>△前半3F34.1以上[0-0-0-5])。
基本的にHペースで流れるスプリンターズSは合うレースでしょうが、ただしコノ馬の近3好走は全て外差し有利のレースだったという恩恵も込みでの結果でもあり…G1級でも重い評価ができる程の馬ではないか。


▽クリノガウディー 牡4 三浦 57 藤沢則(栗東)


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父スクリーンヒーローの産駒について、牡馬は[昇級〇⇔降級△]で勢いある時には格上相手での大物喰いの魅力あるという傾向。逆に格下げ戦では、格上げ戦よりも回収率はもとより好走率までも下がるというのは顕著な数字で。
クリノガウディー自身も過去にG3凡走からG1激走が2度という一発タイプで、高松宮記念以降の戦績は正にその推移となっています。
ただし、関屋記念では喉の影響が指摘されて、前走セントウルSではまともな競馬でも伸び切れなかったというのは…その喉の問題は0か100という話ではありませんし(検査に引っ掛からなかったからと言って必ずしも無問題ではないので)、上記のムラ駆け気質というよりは高松宮記念当時とは馬の状態が違う可能性の方が高そうで。


―ダイメイフジ 牡6 菱田 57 森田(栗東)
昨春の高松宮記念回顧では『折合が鍵・集中して走れるか否かが何よりも重要という馬で、それは連闘内枠替わりで激走の前走オーシャンSの通り。今回は大外枠替わりで外に振られる競馬にもなって参考外の敗戦。内枠替わりで買い』と記しましたが、その後も距離短縮や内枠替わりや逃げ競馬での三度一変激走を記録している通り、ようは折り合いを付けて行ける場面だと走れるというキャラ。
前走キーンランドCは逃げた後の一戦で折り合いを付け辛かったのと、そもそも雨馬場は不得手にしている分の凡走。
そこから良馬場替わりと内枠替わりならばソコソコ巻き返しは見込めるはずですが、ただし函館SS2着も前残り展開に恵まれたものでG1級で買えるレベルの馬なのかと言えば?


―ダイメイプリンセス 牝7 秋山真 55 森田(栗東)
夏場に良績が集中する夏馬で、毎年の様に冬場に戦績を落として夏にピークを迎えるという戦績推移を描いているというのが大きなポイント。
それに照らせば冬春の近走凡走はノーカウント視できますし、夏場だけ戦績をくりぬけば中々素晴らしい数字だけ残るワケですが、それこそがダイメイプリンセスの真の姿と言えます。
ただし、加齢による衰えもあるのか例年程の上昇を見せられなかったのが今夏シーズンで、そこから一気に気候が進んでしまったこのタイミングでは一変も望み薄で。


―ビアンフェ 牡3 藤岡佑 55 中竹(栗東)


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前走セントウルSでの3人気5着という結果については、上記の通り3歳世代戦での戦績が過剰評価されていたコトの表れと見るのが妥当で…古馬G1では苦戦濃厚。


―メイショウグロッケ 牝6 浜中 55 荒川(栗東)
前走セントウルS(中京)については左回りと距離短縮千二が大きくプラスに働いたという激走。中々エンジンかからずに最後に伸びたという内容で、今回スプリンターズSの右回り小回り条件では同程度に走れるかはやや怪しく…。


★グランアレグリア 牝4 ルメール 55 藤沢和(美浦)




★モズスーパーフレア 牝5 松若 55 音無(栗東)
2走前高松宮記念での前半3F34.2というのは同日1勝クラス戦よりも遅い通過タイムで、このペースでも後続を離す相当有利な逃げを打てたのが何よりの好走要因でした。
ただ、モズスーパーフレアはスピード持続力で勝負する馬で、Hペースで行ってもSペースで行ってもラストに使える脚は変わらないタイプなので、相対的に強さを発揮するのはHペース競馬の方です。
◎Hペース競馬[4-2-1-3]
〇Mペース競馬[3-1-0-5]
△Sペース競馬[0-0-0-2]

前走北九州記念は昨年同様に二桁馬体重増でソコソコ止まりでしたが、信頼と実績の音無厩舎のG1仕上げによる上積み次第で今年も勝ち負けの期待大。


▽ライトオンキュー 牡5 古川吉 57 昆(栗東)
過去ベストパフォーマンスの4走前京阪杯は1分9秒近い低速決着・前走キーンランドCは1分11秒近い超低速決着、昇級後でのワーストパフォーマンスの3走前函館SSは1分7秒台の高速決着。
血統背景的にも時計掛かる馬場巧者で、だからこそ昨年も今年も夏場北海道スプリント戦線に軸足を置いたレース起用をされています。
幾ら時計掛かり気味の芝状態とは言えども、ライトオンキューのベストパフォーマンスレンジよりは大分速い時計を求められるレース替わりというのは歓迎ではなくて。


▽レッドアンシェル 牡6 Mデムー 57 庄野(栗東)
PP=輸送有無別成績
△東京中山(関東輸送競馬)[0-0-0-4]
〇阪神京都札幌中京(地元競馬)[5-2-5-2]
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過去の長距離輸送時の3歳秋富士S時は東京輸送で20キロ減、3走前京王杯SC時は東京輸送で16キロ減、2走前CBC賞時は地元阪神でも輸送で10キロ減など。
それが前走北九州記念では、輸送前482キロから陣営は当日460キロ台なら御の字としていたのが、ふたを開けてみれば当日478キロで全くと言って良い程に馬体減りせずの過去最高馬体重で出走という。

輸送減りしない関西競馬ではアクシデントあった3走前シルクロードS以外では3歳時からオール好走していた実力馬で、それが遂に輸送の弱点を克服したとなればもう今後は常に買うしかないですが、ただ馬は生き物ですので今回は偶然何らかがあってそうなっただけという可能性も全然あって…今回スプリンターズSではできれば当日馬体重を見て輸送減りがあるか否かで判断するのが最善と見ます(これまで散々輸送減り敗戦を起こしていた馬が、1度そうでなかたからと“克服”と言い切るのはやや早計で…)。


カフェファラオは巻き返しなるか?
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