キムラヨウヘイ マーメイドSの有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

「牝馬限定×中長距離×上級条件=適性抜群◎ハービンジャー牝駒」
“牝馬限定戦の中長距離(1800以上)条件のハービンジャー牝駒は買い”というのは16年春から書いている話です。
それの当該条件での好走率・穴馬激走率は、他上位種牡馬産駒と比較しても抜きん出ているレベルあります。
それの的中例としては17年オークス&秋華賞&エリ女◎モズカッチャンがありますが、的中例以外で言えば17年フローラSで同牝駒が12番人気→10番人気でワンツーだったり、一昨年の一連の古馬牝馬重賞でも愛知杯&中山牝馬Sで最も人気薄で好走したのも同牝駒(レイホーロマンス)、マーメイドSで13人気4着プチ激走したのも同牝駒(ヴァフラーム)だったり、16年オークス10人4着ジェラシーだったり、大穴爆穴での4着内数は驚異的な程にあります。
抜群の距離適性とタフさが要求されるレース質に対する高適性により、激走馬を多数輩出しているのがこのハービンジャー牝駒というワケです。


▽サトノガーネット牝5○○56矢作(栗東)
まずは前走ヴィクトリアM時の有力馬診断を参照↓
『3走前日経新春杯の日の馬場は内有利傾向で、またペースも緩みましたのでコノ馬の外追い込み競馬では物理的に難しい状況でした…それでの6着ならば十分見直せる結果です。
2走前金鯱賞もスローペース前残り展開で最後方追走では何もできずも止む無しと言える結果です。
つい4走前中日新聞杯では重賞激走した通り、まともなレースができれば見直せる存在ですが…その前にしても距離千八にも苦しんで敗戦を喫している通り、距離二千未満ではどうあがいても速力不足感は否めずで。』
・・・
前走ヴィクトリアMは距離不足マイルの高速決着戦に全く対応できずと、かねてからの懸念点だった馬体減も起こしてのノーカウント凡走。
一見すると今回は距離延長と渋化馬場と条件好転する様に見えるが、前走ヴィクトリアMを目標に据えて阪神牝馬Sまで使って攻めの調教を施した後の惰性の一戦という感も。
実際にヴィクトリアM組は不振傾向あるだけに、素直に飛び付くべきではない馬か。


―サラキア牝5○○55池添学(栗東)
これまでの好走歴は上がり34秒以下の軽い末脚を生かせた場面ばかりという馬。
3走前エリ女は詰まり6着の大健闘。2走前愛知杯は道悪で、前走福島牝馬Sもタフな競馬となり持ち味を生かせなかった敗戦でした(馬場の悪い内目を通らされる追走も堪えたはず)。
パンパン良馬場条件ならば改めての期待も可能ですがそうもならなさそうなのと、古馬になって以降の2度の好走歴は逃げ競馬でしたがそれへの拘りも完全に失せている点も魅力半減で。


―サラス牝5松若54西村(栗東)
マーメイドSの歴史は逃げ馬の波乱演出か又は追い込み馬の波乱演出かの二択。近年は後者が幅を利かしていますが、低レベルメンバー且つタフ舞台条件且つ軽ハンデ馬多数で極端展開になりがちで…結果的には恵まれたモノ勝ちという側面も強い一戦です。
昨年はタフ馬場化して外有利化している馬場で、平均以上のペースでのレース展開となり、先行勢壊滅=追い込み馬が上位独占の結果に。二桁通過順位馬は15人気馬や16人気でも5着7着に善戦している通り、その低調相手関係に展開ド嵌まりして勝利したサラスの重賞勝利の価値は大分疑問があります。

昨年覇者としてそれなりに人気しそうですが、その昨年結果はフロック視が妥当な上、それによってハンデも大幅増というのは厳しい印象も。

サラスのそれ以前の好走歴は少頭数立てばかりで、昨年同レースはフルゲート多頭数戦でも大外ブン回しが有効だったという異例戦だっただけで…2年連続の期待値は低いと見ます。


★リープフラウミルヒ牝5国分優54相沢(美浦)




[完全版限定]―レイホーロマンス牝7鮫島駿52橋田(栗東)
上記の通りのハービンジャー牝駒に該当して、実際に愛知杯や中山牝馬Sなどの牝馬中距離重賞実績の持ち主ではありますが…完全版限定とさせて頂きますm(__)m


―センテリュオ牝5福永55高野(栗東)
サラキア同様に軽いレースに良績が集中するディープインパクト産駒。
昨年は前走レースで上がり32秒台の勝利が評価されてココでも1人気に支持されていましたが、それを裏切る4着という結果に。
その後も上がり33秒台のエリ女では大健闘4着しましたが、それ以外は全て人気以下の敗戦に終わっています。
昨年以上のタフ馬場施行となりそうな今年も危険な人気馬に近い存在と言えるでしょう。


▽ナルハヤ牝6藤田菜51梅田智(栗東)
主戦騎手はかつては柴田未騎手(年間平均1勝)、今は藤田菜騎手(中長距離△)という馬。
近14戦で[2-4-4-4]という安定成績を残していますが、そういう騎手が乗ってきただけあって負けたレースは全て展開不利かバイアス不利だったり、2着3着時にも展開不利やバイアス不利率は高くて、乗せている騎手の分だけ裏目競馬が多くて出世が遅れてきた馬というのが真相です。
今週末のマーメイドSはタフ馬場となり要スタミナ競馬になるそうですが、そういう中でも正攻法の選択肢しかないコノ人馬となると楽な競馬は望めなさそうで。


―フィリアプーラ牝4菊沢54菊沢(美浦)
まず、年間で最もレベルが低い重賞レースであるフェアリーS1着実績によって、ここでも斤量54を背負わされるのは少し可哀そうな。
そのフェアリーSの次に健闘したのがターコイズS4着で、ハービンジャー牝駒でも距離適性はマイル寄りの印象。
昨年紫苑Sで距離二千でも5着実績ありますが、そのレースはカレンブーケドールがワケ有り出走態勢だったなどでメンバーレベル以上に低調な決着であり、内枠先行競馬で恵まれる所もあっての結果だけに…この距離条件の重賞では厳しいか。


―リュヌルージュ牝5団野53斉藤崇(栗東)
今週末の雨予報のマーメイドSで問われる資質重馬場適性・中長距離適性)については、2走前中山牝馬S2着で証明済み。
そういう適性的には面白い一頭と言えますが、中山牝馬Sについてはそれに加えて有力馬の自滅が相次いだのと、斤量50キロというのも大いに味方した結果で。
それによって斤量3キロ増というのは楽ではなく、あとは当時ほどの極端な馬場悪化でもない限りはさすがに足りない馬と見ます。


―レッドアネモス牝4北村友54友道(栗東)
まずは前走福島牝馬S6着後の次走チェック見解を参照↓
『これまでの3勝は全てスンナリ先行競馬で挙げたモノ。
怖がりなタイプで、そういう揉まれずの競馬できるか否かがポイントとなっていた馬です。
前走中山牝馬Sは内目を捌いてくる競馬、今回は序盤は接触不利を受けて道中も馬群内で手応えを悪くする競馬でした…それでの連続6着には光明を見出せる結果だったとも言えます。
そこまで強い馬だとは思いませんが、相手関係に恵まれたところで積極策ならば穴をあける可能性も少々。』
・・・
これまでの好走歴は少頭数立てばかり…小回りコースでフルゲート多頭数激戦競馬が想定されるココでは、レッドアネモスにとっての理想競馬が遂行できる可能性は低そうで。。


★エアジーン牝4川田52堀(美浦)
▽ミスマンマミーア牝5小崎53寺島(栗東)
昨年のマーメイドSは前走条件クラス戦出走馬が1着から12着までを占めましたが、特殊な牝馬距離二千のハンデ重賞なのでそういう条件クラス戦で揉まれてきた馬でも容易に通用するレースとなっています。
その前走3勝クラス戦好走馬の中で、比較的レベルが高い臨戦レースを経てきているのはコノ2頭です。
ミスマンマミーアについては、前走が後方有利決着を利して勝利した点でどうか。
エアジーンについては、前走湾岸Sは勝ち馬キングオブコージを目黒記念の本命馬にも抜擢した通り…非常にレベルの面で強調できる一戦でした。その好走馬が字面上の格上挑戦となる分で斤量52キロで出走できるというのはメチャクチャ有利で。

また、エアジーンは冒頭で詳説した「牝馬限定×中長距離×上級条件=適性抜群◎ハービンジャー牝駒」にも該当します。
そのハービンジャー牝駒でもフィリアプーラみたくマイル寄りの馬もいますが、その中でキチンと芝中距離以上に適性があり、近2走はそのレベル高い牡馬混合の中距離路線で通用しており…コノ馬の特性が相対的に最も生かされるだろうマーメイドSは大チャンスの局面と言えるでしょう。

今年の芝重賞は上がり馬の即通用事例が際立つ。 今週も激走候補はいるのか?
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