今井雅宏「重賞ステップ解析」シルクロードS
昨年は京阪杯2着というステップだったルガルが1着。
今年も同じステップで有力馬がいるのと、同じ京都1200mということで、ここはしっかりチェックしておこう!
かねてよりご要望の多かった重賞ステップ解析が待望のアーカイブ化!
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11月号は秋のGⅠ後半戦と、福島開催での激闘などを収録!
重賞ステップ解析とは
今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!
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編;先週は大丈夫でしたか?
今;外で突然意識を失って倒れたんで、顔を2カ所も縫っちゃったよ(笑)。今は随分回復しているけど、話すのとか大変だから今回は簡単にね。
編;いや~、びっくりしました。無事で良かったです。
今;前後のことは全く覚えてないけど。というか、その日の午後はほとんど覚えてないよ。倒れる直前にLINEで家族に「駄目」って一言、書きかけのコメントを後で発見したんだよね。そのまま送信しようとしたのか、「駄目だから、○○」みたいなのを送ろうとしたのか分からないけど。律儀に漢字に変換しているところは、結構真面目だね(笑)。まぁノートパソコンも壊れちゃって、それが仕事ではなんだかんだで一番大変だったよ。
それで、競馬の話だよね。小倉は土曜を見て、「これは結構面白い」と思ったんだ。
編;木曜の午後に倒れてもその調子とは、意気込みは変わらないですね(笑)。
今;倒れるときも前を向いてということだよね。だから顔を縫っちゃったわけだけど。
で、小倉は計算より開幕なのに摩擦があったんだ。中山、中京は最終週でもう荒れて極端にばらけるから、芝は何が起きてもおかしくないんで、小倉で勝負しようと。だけど、肝心の小倉に面白いレースが組まれてなくてね。一応、八幡特別で当たったけど。
編;あれは馬単70倍が当たって、3連複196倍のほぼ200倍も当てましたよね。
今;16番以外は、内枠独占だったでしょう?
編;そうでしたね。対抗が16番で、1位-6位-2位決着でした。1-5-2が20点目なので、3連単も25点くらい買えば794倍が当たりましたよね(笑)。今井さんの場合は3連単でも21点買いまでなので、公式では外れですが。
今;まぁ前週の400倍台は2レースとも10点目以内で当てているからね。10点買いで400倍が良いか、その代わりに30点買いなら当たる790倍が当たらないのはどうか、というのは難しい問題だけど。3連単も出来れば10ないし20点目くらいまでは厚く、あとは馬場と馬体重が合ってるのに流すくらいが良いけど、それはそれで馬券をマークするのが大変だからね。それならワイドの8倍1点買いで良いじゃないかって話もある。2頭とも休み明けのプラスと馬体重も大きな問題はなかったし。
で話を戻すと、これはパッと見、凄く良いレースに思えたんだ。前日の感じだと、摩擦があって非L質な馬場だったしね。小倉牝馬Sが、内枠のC質競馬だったから。開幕でC系はどうかと思ったんだけどミスったよね。まぁ小倉牝馬Sは本命がスタートでぶつけられて下がって、ほぼ最後方から大外の競馬だから負けたわけだけど。接触がなければとりあえず3着以内は間違いなかった。
あと、小倉牝馬Sは小倉滞在で馬体を増やした3頭独占なんだよね。美浦からの、栗東や小倉滞在は環境がどう出るか分からない一か八かなのが怖いわけだけど、減ってた馬体が増えてて成功だった。この辺の馬体重は今週以降も重要になってくるよね。
で話を戻すと、先行馬が多くて、土曜の競馬を見る限り、ハイペースなら混戦向きの差し馬が来る馬場だった。だから、C質、ないし鮮度ステップの差し馬を買えば良い。すなわち、「適度に摩擦のある非常にM的な馬場」ということだね。ただ想定される超ハイペースだと、前走差した馬より、後ろに回る位置取りショックをしてくる馬の方が有利になる。一体、どの先行馬の騎手がそれをするのか、ブラックボックスのメンバーなのが厄介だった。
その中でニシノピウモッソだけは、前走唐突な先行だったんで、今回差しに回ることは分かる。所謂「約束された位置取りショック」だね。ただどこまで下げるか?下げが甘いと、その後ろから差させるリスクもある。対抗キーウェーブは本来的な差し馬だから、いまいち超ハイペースの差し競馬では不満なチョイスだけど、まぁストレスがなく、間違いなく差してくれるだろうから一応安パイだよね。
ということでこの本命対抗だけど、ちょっと対抗が安パイ過ぎる。何か、位置取りショックを仕掛けた馬に嵌められるリスクは避けられないわけだ。でも、それがどの騎手かまでは分からないという、そこがブラックボックスレースなんで、勝負レースにはならなかったよ。
編;で、結局その位置取りショックで2着に割って入ったのが、ドランクマンだったんですね。
今;「鮮度時のシルバーステート」だったね。内枠有利の馬場を、思い切って後ろに回ったぶん、接戦の2着争いを制した。ところで最近、松本は結構頑張ってるよね。マークしてなかった騎手だから、ちょっと後で傾向でも分析しておこうか。まぁ何れにしても、小倉は摩擦のある良い感じの馬場だから、このまま荒れてこないでなんとかばらけないフラットな馬場のまま継続して欲しいね。
AJCCのレーベンスティールはどんどん入れ込みが酷くなってきたね。馬体も太くて、ちょっと走れる状態ではなかった。プロキオンSは、前の2,3頭がやり合うと思ったけど、あのスローだとサンデーファンデーの競馬だったよね。まぁ団野ならコントロール出来ると思っての狙いで、レース前には既に戦意喪失してたけど。
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編;あと中京の2Rは強烈でしたよね(笑)。11番人気単勝62倍の本命が3着激走でした。
今;あれは血統的にも新馬戦のパドック的にもダート馬だよ。だからあのくらいは走る。もっと自信を持って積極的に乗って欲しかったけどね。当日11番人気で複勝でも9.6倍も付くなら、大勝負で良い。単勝30倍くらいだと思ってたから、倍近くもついてて、びっくしりたよ。あの3連複万馬券も、本命対抗からかなり流せば当たるだろうけど、それならワイドの1点目で30倍付いているんで、ワイドの1点買いで良いという話でもある。本命対抗の2頭とも、当日の馬体重が問題なかったらね。
編;1点買いで30倍が当たれば、それだけで1週間分以上ですもんね。
今;あと中京と中山は、芝がもう荒れてばらけて読みにくいんで、やっぱりこういうときはダートだよね。それと先週は本命の馬体重が残念なレースが多かった。勝負レースの日曜中山8Rにしても、本命が絞れないで、間隔開けた対抗が増えて来て、そのまま勝ったわけだしね。馬体重見て馬券を調整するに限るわけだ。特にこの厳寒期はね。それと小倉は滞在の問題もあるから、余計に馬体重はチェックしたいよ。
編;ではそろそろ疲れてきたみたいなので、データ分析にいきましょう。ルクロードSを見て頂きたいのですが、昨年は京阪杯2着後の2番人気ルガルが勝ちました。
今;京阪杯連対馬は、8頭中3頭が3着以内だよ。来たのは前走1番人気で、このタイプだと3頭とも来ている。激走でなく心身ストレスの少ない馬がベター。前走の位置取りは3角4,5番手。好位からの正攻法で来た馬は怖いよね。今回は3角2~9番手。2番手の馬は2頭中1頭、8番手以降は来た1頭だけ。つまり前走好位からで、今回位置取りショックをした馬は有利。もう1頭は今回も5番手と好位だったけどね。
2走前は、OP~GⅡで4着以内。3走前は、OP特別2頭と3勝クラス1頭。古馬重賞でなかった馬は6頭中3頭が来ている。4走前は、3歳限定戦。4走前が古馬戦でなかった馬は3頭とも来ている。5走前は、1400mか1600m。5走前が1400m以上は5頭中3頭が来ている。まとめると、それなりにタフな相手に好走しながら鮮度も高い馬が一番有利になる。まぁどんなレースでもそういう馬は有利だけどね。
編;2着アグリは、阪神C3着後の1番人気でしたがこのステップはいません。3着エターナルタイムも登録のない富士S組なので、前年にいきましょう。
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