今井雅宏「重賞ステップ解析」セントライト記念

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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狙うべきは条件戦組の「極端な競馬」。
ダービー組vs別路線組の勝負の行方は、タイムや着順ではなく「カテゴリーストレス」と「タイトな経験」で見極めろ!

セントライト記念

;今週も24年に馬連40倍1点目的中で、3連単19万馬券も当てたローズSとかあるので期待してます!その前に回顧ですが、また重賞で得意の「3点目以内的中」が炸裂ですね。
京成杯AHで10番人気の本命が勝って馬単188倍の万馬券をズバッと3点目的中でした。
これでCBC賞の3連複194倍的中から、5週連続で重賞での3点目以内的中です。
他には土曜札幌12Rも、単勝9.6倍の人気薄本命が勝って、馬連65倍的中で、3連複万馬券も当たったりしましたよ。

;土曜に集中したんで、今週は日曜に大きいの当てないとね。

;日曜は天気予報が微妙でしたもんね~。
馬体重も衝撃的なやつがありましたし。
それと何気に札幌2歳Sも馬連、3連複共に1点目的中でしたよ(笑)。
どんな配当だろうが、やっぱり3点目以内を厚めに買うに越したことはないという、いつもの結末でした。

;レース質が読めれば、当たるときは3点目以内になりやすいからね。
まぁ京成杯AHはドロップオブライトが来た方が、5点目にはなるけどもっと配当ついて良かったかもだけど(笑)。

;上位人気馬全滅のレースでしたが、結局買い目に挙げた6頭のうち4頭が4着以内独占ですから、穴馬の嗅覚はいつものように冴え渡ってましたね~。
あの決着なら3連単の33万馬券も当てたファンは結構いたかもですよ。
ではその京成杯AHから回顧お願いします。
実は僕にはピコローズは分かりませんでした。
1400m1着後のL系の格上げですよね?これはまたどうしてですか?

;最初は全然気付かなかったよ。
先週も話したけど、基本新聞は内から見ていくからね。
予報では当日雨はあまり降らないみたいなんで、開幕を考えると、内から乾いていく含水量の多い状態での高速馬場になる可能性が高い。
この場合、特に開幕だと「前と内」が有利になるはず。
ただ外の先行で良い馬はいないから、3枠以内を見ると、ミナデオロ、ドロップオブライト、フォルテアンジェロ、ファンダムが目に付く。
サイルーンも雨で気になるけど降っても開幕だからそこまで重い同馬向きの道悪まではさすがにならない筈。
で、その中で最初に本命候補だったのは、ファンダムだった。
中山適性が高く、高速馬場もこなして道悪もこなすから乾き具合を心配する必要もない。
レース間隔を開けてリフレッシュしているのもプラス。
枠も外過ぎずちょうど良い。
なんとも無難に見える上に3番人気以内でもないわけだから、ここからちょこちょこっとお手軽に当てちゃおうか?みたいな馬だよね~。

;ただ最終的には5番手評価でしたね?

;リズム的に心身が硬いんだよね。
生命リズムに躍動感がない。
所謂Mの均衡状態に近い。
それにしては前走が同じ1600mを10番手で、今回均衡を打破するだけの活性化に欠ける。
前走先行して凡走してれば良かったけどね。
それはそもそも前走の4着であって、差しに回る位置取りショックを仕掛けての結果だった。
今回この馬のS質を、前走以上に喚起する仕掛けがあるかと言えば、特に何もない。
条件が合っていて、能力も足りて、状態も普通で、枠も良いというだけで、果たして重賞を急に勝てるものなのか?3着前後候補と考えるのが妥当という判断に落ち着いたよ。

;なるほど、それで5番手でしたか。
ではドロップオブライトはどうでした?

;新聞では変に人気がないし、条件も向く。
こんな人気薄で良いの?これでさりげなく高配当を当てちゃおうかな?というのが、実は新聞を広げたときの印象ではあったよ。
内枠有利な可能性が高く、イン差しの岩田に乗り替わりだしね。
ただ、7歳牝馬が56.5キロで差しきり勝ちを収めるには、さすがにリズムがどうなのか?ストレス、疲労がないのはプラスだけど、これで勝てるくらいなら昨年も2着でなく勝ってるはず。
やっぱりファンダム同様、3着前後候補の域は出ない。
それと高速馬場になれば良いけど、もし重い馬場が残っての内枠だと体力的に危ない。
ということで、少なくともこの馬で勝負という選択は消えた。
あとはミナデオロだよね。
まだ鮮度が高く、湿った高速前残り馬場なら合う。
ただ接触が多すぎると向かない。
展開次第で、ごちゃつく筈の開幕の内枠で狙うにはちょっとリスクもある。
ここで困って、一つ外の7番エコロブルームに目がいったよ。
休み明けでフレッシュな方が良い馬で、稍重のNZT勝ちで高速1400mでも勝っている。
つまり今回の湿った高速1600mという設定は物理的にちょうど良い。
ただ激走後の延長マイルだとやや体力的に厳しいから、少し矯める位置取りショックをして、上手く嵌まらないと力尽きる。

;ということで「少し矯めて乗れば」という解説だったわけですよね。

;結局、今挙げた何頭かの馬でぐるぐる本命を考えてたけど、どれもパッとしないんだよね~。

;そこでピコローズですね。

;ぱっと見の感じだと、前走は後ろに回る位置取りショックに上手く展開が嵌まって凡走後に急変した馬、しかも1400mがベストで、延長マイルでは特に何も思わなかったんだよね。
内伸びの可能性が高いと考えているのに、中枠で鞍上が如何にも外を回しそうな差し馬だし。
まぁ鮮度はあるから、あとで最後の押さえの買い目に入れるかどうかちょっと考える程度で良いだろうと。
で、じっくり見返したら、あとはもう悩まなかった。
「危ない!なんでこんな馬に気付かなかったのか?」という感じだよね。
ちょっと確認しただけで、文句なしの本命だったよ。
いや、それにしてもなんで直ぐに気付かなかったのか、我ながら危なっかしいよね~。

;なにが良かったですか?

;1400mが2勝で1600mゼロ勝とマイルの方が成績悪い感じだけど、よく見ると1400mのときはレース間隔開いてフレッシュで、1600mのときはいつも間隔詰まって硬くなっているんだよね。
つまりステップが悪いだけで、1400mと1600mはほぼ同じ適性になる。
この馬は戦績を見れば分かるけど、硬くなりやすい馬でフレッシュな方が走るからね。

;なるほど、それで間隔開けて格上げ戦の今回はフレッシュで走る番なわけですね?

;サトノダイヤモンドだから鮮度時の強い相手の混戦自体は向くけど、やはりサトノダイヤモンドらしく心身に硬さがあるわけだよ。
だからこのステップは明らかにプラスと判断出来る。
それともう一つ、ポイントがあった。

;なんでしょう?

;前走で初めて内回りの1400mを使ったんだ。

;あ、本当ですね!それまでは東京と京都の1400mしか使ってません。
前回は新潟なので内回りですね。
で、それが何かありましたか?

;いや、大いにあるよ。
内回りの1400mの18頭立6番枠だからね。
相当、前走は2走前の東京の外枠と比べて、ハードでS質。
つまり生涯でも最も活性化されている。
このステップなら、延長マイルはかなり気持ちよく追走出来るよ。
しかも間隔開けて格上げと、フレッシュで硬さのない状態なら、道中の気持ち良さは最高潮と言っても過言ではないだろう。
それでいて、延長だけど昇級戦で先行馬も多く、ペースは緩まない。
だから掛かる恐れもほぼない。
18頭立ての内回りの内枠でのタイトな経験で活性化しているから、いくらペースアップしてもマイルの流れの中枠では、道中で心身に負担を感じる可能性は限りなくゼロと判断出来る。
ただ、最後の難関があった。

;まだ何かありました?

;パッと見の段階で危ないと思ったポイントだよね。
この枠で前走追い込んだ後では、三浦が外を回す可能性が高い。
となると、前提であるはずの「前と内」の馬場設定とは真逆だ。

;ですよね~。
僕はそんな三浦では全く買えません(笑)。

;ただこれに関しては一切、悩まなかったよ。
さっきのステップを確認をした瞬間、全てが氷解した。
それで、「なんで直ぐに気付かなかったんだ!」って脇の甘さに愕然としたわけだからね。

;その心は?

;生まれて初めての内回りハイペース1400mで活性化されているわけだよね。
前半33.7はキャリア最速ラップのレースだった。
ということは機動力が上がっての延長マイルなら、どこでも好きなポジションを自在に取れる。
そこで慌てて内を確認すると、先行馬か逆にダッシュの遅い馬しかいない。
ということは、好位の好きな位置が取れるはず。
外差しならそのまま外に出せば良いし、仮に極端な内伸び馬場なら、それはそれで流石の三浦もそんな操縦性が高い状態にある馬を伸びない場所に敢えて出すことはないだろう。
それと道悪も高速馬場も走れるタイプだから、雨で含水量の多い状態での開幕高速馬場もピッタリになる。
少なくとも外の差し馬にやられる心配は皆無。
あとは極端な内差し競馬になったとき内の馬を抑えられるかどうかで、そこまではさすがに確信はないけど、少なくともハイペースにさえなれば、どう乗ろうが馬券圏内なら外さないだろう。
ということで本命だったよ。

;ところで、8番の差し馬でも良いのなら、その隣の9番レザベーションと10番ヴァルリキーバースの人気2頭は無印でも大丈夫なわけですか?しかも9番は「前と内」設定での先行馬ですよ。

;ノーマークでほぼ大丈夫だよ。
枠がどうこう以前に、今回は走らない番になる。
レザベーションは今回と同条件のNZTを人気薄で本命にした馬だったでしょう?

;ええ。
単勝42倍と、馬単万馬券もズバッと当てたレースですよ。

;あのときは使い込んでC系が集中期に入っていたんだ。
それで内枠での未勝利からの一気の相手強化で集中出来るんで本命だった。
今回は一回仕切り直しての外枠で、GⅠ好走後のGⅢ。
気持ちがまだ持続していると考える方が、むしろ不自然だよ。
ヴァルキリーバースも2走前に中山マイルを勝ってるけど、あのときは緩ペースだったからね。
今回はペースアップする。
それとエピネファネイアが東京1800mであれだけ負けた後の中山ではなかなか巻き返せないよ。
前走は精神コントロールが出来ていない状態なのを端的に表していたしね。

;直近の中山マイルのオープンを勝ってる2頭を、同条件なのに切るのがMの醍醐味ですよね~(笑)。
しかも超人気薄で本命にして激走した馬を、その同条件の人気であっさり無印なわけですから。

;馬は中山マイルとかの固定された条件で走るのではなく、もっと動的でダイナミックなシステムの中で走っているわけだよね。

;紫苑Sのジッピーチューンも、単勝79倍と超人気薄の桜花賞では本命抜擢で3連複万馬券を当てましたが、3番人気の今回は評価下げてましたもんね。
そこが痺れるとこです。

;紫苑Sは悔しかったね。

;必殺ワード、「対抗からも」が出ましたもんね~(笑)。
サムシングスイートは「酷い道悪なら」という解説の対抗で、アストリルは「適度な道悪なら」の本命ですから、あの雨では対抗から買うのが正解でしたかね?結局相手も「道悪で揉まれなければ」の馬が来ましたよ。

;まぁあれだけ降ることを知ってればサムシング本命の可能性も高いかもだけど、終わったことは分からないから無責任なことは言えない。
予報では昼前から雨なのに、朝からザーザー降りで嫌になっちゃうね。
ただ、乗り方だよ。

;あれは参りましたよね~。
「馬群に入れれば」のアストリルはずっと外々回って大外でした。

;あの馬場で、あれで4着は相当強いよ。
他の馬だとあの騎乗では惨敗している。
サムシングと同じ乗り方ならまず勝ってたんじゃないかな。
だけどこれは僕のミス、勘違いになる。
ミシェルが前週の新潟で荒れたインに1頭だけ突っ込んだんだ。
だから荒れ馬場ならそのインに突っ込むタイプの騎手と勘違いしちゃったんだよね。
そうしたら、ただ単に馬がいないところに出すのが好きなだけの騎手だったみたい。
まぁもうちょっと見てみないと、どういう騎手かは分からないけどね。
1週だけの印象で騎乗をイメージするとは何とも迂闊だった。

;やっぱり今井さんの指示通りに乗らないとですよね。
セントウルSはさすがに28キロ減はアウトですよね?しかも「環境どうかも」の馬でしたし。

;生涯最低体重より20キロも休み明けで減ってるわけだから、さすがに確率は30分の1くらいには減ったかな。
だから体重発表後には単勝万馬券にならないと期待値的に割が合わないけど、たいして変わらない。
だからこそ、馬体重は馬券に重要な要素になるわけだよ。
まぁ予報と違って雨が全く降らず高速前残りだから、どっちにしろアウトのレースで諦めもつくけど。

;最後に1点目で当てた札幌2歳Sはどうでした?

;これは2番人気が若干危ないこと以外は、特段面白みのないレースだからね。
ただその馬が叩き2戦目で16キロ増とさすがにもう完全アウトになったわけで、そういった点では当日は多少意味があったかな。

;やはり馬体重と馬場で勝負ですよね~。

;ピコローズもプラス4キロと完璧な馬体重だったのも良かったからね。
良発表だけど、水分を含んだ馬場なのは確かで重でなく稍重想定だから、そこまで問題にはならないし。

;それと人気も大切ですよね。
ファストネットワークはあの馬体重、馬場で人気では、3つとも全く駄目でしたもんね~。
それではデータ分析です。
2年前万馬券的中で、連続万馬券を狙った昨年は本命がまさかの出走取消になっちゃったというローズSで、隔年万馬券を期待したいです(笑)。

;あれはがっかりだったけど、まぁ施行条件の変わってないセントライト記念の方がデータ分析的には良いかな。

;ではセントライト記念ですね。
昨年はダービー6着後の1番人気ミュージアムマイルが勝ちました。
ダービー好走馬はどうなっていますか?3,4着馬が登録してますが。

;ダービー3~5着馬だと、10頭中4頭が3着以内。
来た馬は前走3角2~16番手と様々。
今回の位置取りは3角3~9番手と好位で、このゾーンだと7頭中4頭が来ている。
2走前は皐月賞で1~8着。
2走前皐月賞で一桁着順だと5頭中4頭が来ている。
3走前は重賞で連対していたよ。

;2着ヤマニンブークリエは、2勝クラス1着後の8番人気でした。
2勝クラス勝ちは、1800mと2000mが登録してます。

;1800m~2000mの2勝クラス1着馬は、15頭中4頭が3着以内。
来た馬は前走3角2~14番手と様々。
ただ3番手以内は8頭中3頭、10番手以下は来た馬だけだから、メリハリ付けて乗っていた馬は怖い。
今回は3角3~9番手。
今回3角3~9番手なら6頭中4頭が来ていて、相手強化で置かれすぎない程度に矯めて乗った馬がよく来ている。
2走前は、1勝クラス勝ち2頭と2勝クラス2頭。
4走前まで遡ると未勝利2頭、GⅡ1頭、3走前が新馬でまだ出走していない馬が1頭。
4走前が1勝クラス以上でなかった馬は7頭中3頭が来ていて、GⅡ以上も2頭中1頭が来ている。
鮮度が高いか、逆にかなりタフな経験をしている両極端が来ているパターンになっている。

;3着レッドバンデは1勝クラス勝ちでした。
1勝クラス勝ちは2400mが登録してます。

;芝2400mの1勝クラス勝ちは、10頭中2頭が3着以内。
来たのは前走3角3,4番手。
今回は3角3,14番手で、今回3番手以内は2頭中1頭、13番手以降も2頭中1頭が来ている。
一気の相手強化だから、極端な競馬が展開に嵌まりそうな馬、流れの外から競馬しそうな馬は注意。
2走前は青葉賞で4,6着。
2走前が重賞だったのは来た2頭だけで、体力的にタイトな経験をしている馬は注意。
4走前まで遡ると新馬と1勝クラスの1800m。
新馬だった馬は2頭中1頭が来ていて、1800m以下も3頭中2頭が来ている。
トップクラスカテゴリーストレスが薄い馬もいつものように注意したい。
それと体力的にタフな経験をしながら活性化もしている馬が有利とも言える。

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