今井雅宏「重賞ステップ解析」レパードS

先週は土曜函館9Rで3連複18,650円の万馬券的中!2600mというレアな距離は今井氏の得意部門だ。
さて、今週は昨年本命のケンシンコウが7番人気1着で馬単12,800円を的中させたレパードSを解析。早速好走パターンをチェックしてみよう!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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土曜中心に得意の3点目以内で大きいのが当たりましたね。八甲田山特別では、4番人気の本命が来て3着に10番人気の対抗で、3連複18650円の万馬券がズバリ2点目的中でした。ワイドでも4820円もついて、1点目的中でしたよ(笑)。

;土曜唯一の6.5点レースで万馬券が当たったのは良かったね。2600mも好きな条件だよ。

毎年、よく高配当を当ててますよね。2頭とも間隔開けてちょうど良い軽いプラスの馬体重だったので、しっかり勝負出来ました。しかもWレースでしたし。

;土曜は天候が安定してたのも良かったね。

ですね。やっぱりいつものように馬場、馬体重が合ってるレースで勝負ですよね。新潟6Rも馬単5160円が2点目、新潟10Rも馬単5460円が1点目的中と、2点目以内でした。

;函館10Rなんかは本命の8番人気が突然12キロ増えちゃったから、対抗の5番人気が連対したし、馬体重は分かりやすいね。日曜は、途中から予報外の雨が降ってきて、酷い目にあったけど。

ですよね~。まだ雨が降ってない最初の新潟3Rは1点目で3連複当たりましたけど。あれは日曜準勝負レース唯一のWレースでした。

;函館は午後4時近くに少し降る予報だったけど、新潟に至っては全く雨の予報はなかったのにね。あの雨で、ダートは突如高速前残り馬場になったんだよ。

確かに勝負レースの本命の差し馬は、2頭とも前残り馬場で3着止まりでした。

;あれはショッキングだったよね。前日は砂がパサパサでかなり深かったから、シメシメとパワーのある差し馬を本命にしたら、突然の雨で真逆の高速前残りだもんね~。まさに聞いてないよ状態だよ。他の人気馬に道悪巧者が多いんで、あの馬場ならみんな消えるかもと期待して勝負レースに選んだのもあったのに、まさか彼らに有利な雨で超前残り馬場になるとは。一杯雨が降ればまた違う馬場に変わるかもだけど、ちょうど深さが平される軽いお湿り程度だったから、余計に凄く走りやすい超前残り馬場に急変したんだよ。

10Rは先行馬独占の競馬を、本命の馬が唯一差して来ましたよね。

;最終も前残り馬場だからパワー型の差し馬が無理に出して軽い馬場を追いかけたぶん、脚が溜まらないで後退しちゃったパターンだったよ。

函館も凄い雨で外差し競馬になっちゃいました。ただ本命のフェアリーポルカは、当日コメントほど絞れなかったので、あの場合は同点対抗のマジックからが良いですかね?

;いや、それでもフェアリーから買ったよ。幾分太かったけど、人気が2頭では全然違うから。やっぱり期待値的に、このレースはフェアリーポルカだ。レース前は、とにかくひたすら、「三浦控えろよ!」ってだけ、祈ってたんだけどね。

そういう解説でしたよね。「出していかなければ」ということでしたが、ハイペースをスタートからさっさと出しちゃいました。ハイペース外差し競馬を早め先頭では流石に厳しかったですね。僕もショッキングでしたよ。

;いや、外差し競馬を早めに仕掛けたこと自体は問題ないんだよ。外が差せる馬場なのか本人が判断出来ないのなら、4角ではもう仕掛けるべきタイミングだったからね。手応えも凄かったし。問題はその前だった。スタートで出した瞬間に、「ああ、終わった」と頭を抱えたよ。

解説も「出して行くな」ということでしたが、どうしてですか?

;この馬、レースのポイントで書いたように、スタートから速い流れを出していくとバランスを崩して、直線で伸びないんだ。小倉大賞典の負け方がどうも納得できなかったんで、いろいろレースVTRを調べてたら、全部近走で凡走したレースはそうなんだよね。そして、前半で矯めて捲ったレースは全て好走している。今回はストレスがなくて得意条件だから、そういうふうに乗ったらほぼ99%来るよ。増えてなければの話だけどね。

それで、そういう解説だったんですね。

;問題は三浦がそれを知ってるかだけだった。で、和田の過去のコメントを調べていったら、「下が緩いときに出していくと直線でのめるから、抱えて控えて乗った」って書いてあったんだよね。どうやら和田は知ってるから、あとは三浦にちゃんとそのことを伝えてさえくれてれば、しっかり抱えて乗るだろう。仮に良馬場でも、控えた方が良いタイプだしね。そしたら、あんな雨が降って、しかも仕掛けちゃったんで、最後は案の定、手応えあるのにやめちゃった。もちろん、外差し競馬で、伸びない内から早め先頭という、物理的な不利もあったけどね。重い馬場での北海道はピッタリだっただけに悔しいよ。雨で外差しになって、活性化も必要なくなったから、やや活性化が弱いのがネックだったテルツェットがほぼ最後方を選んだぶん、伸びてきたし。揉まれ弱いサトノセシルも、外からスムーズに差しに回るには、ちょうど良い雨だったよ。

あの人気薄も高評価でしたね。

;同じ格上挑戦なら、イカットよりステップに躍動感、多様性のあるサトノが先着するんじゃないかな。イカットは1800m続きだし。量系のサトノは揉まれなければの話だったけどね。いずれにしても雨かペースか、位置取りか、どれか一つでも違ってればフェアリーポルカは間違いなく来てたし、あの手応えを見れば分かるけど、2つ以上揃っていれば普通に勝ってたレースなんで、単勝15倍ついてたし、どうにも悔しいね。

ですね。とにかく最近は気候が不安定なんで、土曜の2点目で180倍が当たったレースみたいに馬場が合っていて、馬体重が合ってるレースで勝負するに越したことはないという結論ですかね。

;予想の前提が合っているレースでね。それにしても、当日の馬場状態とか、どっかで今後、リアルタイムにコメント書いておいたほうが良いかな。これだけ天候が読めないような熱帯気候の時代になると、そうした方が良いかもね。

あ、そうして貰えると有り難いですよ。

;どういうふうにやると良いか、ちょっと考えておいてみるよ。

ではデータ分析ですが、今週はレパードSにしましょうか。昨年は、ユニコーンS3着後の7番人気ケンシンコウが勝ちました。この人気薄が今井さん本命だったわけですが、ユニコーンS3~5着はどうなっていますか?

;8頭中3頭が3着以内だよ。前走3番人気以内だと、3頭とも4着以内に好走している。やっぱり力を出し切れず疲れの少ない馬は怖いね。昨年のケンシンコウが始めて前走11番人気と人気薄で激走して今回も来た馬になる。それまでに来ていた2頭は当日1,2番人気の馬だったからね。昨年は道悪で延長が利きやすかったのもあった。道悪の年だと2頭とも来ているよ。あと来た3頭は、前走3角10番手以降。そのうち2頭は今回3角4番手以内だった。東京の忙しい流れで追走に苦労した馬が、延長で前に行く位置取りショックが嵌まったという形だね。2走前は3頭とも連対していて、やっぱり3歳のダート戦だから、勢いがあった方がベターではある。2走前は、1600m2頭と1800m1頭。3走前は3頭とも1800m。延長になるんで、ある程度は体力的にタフなレースに出て、活性化されている馬が理想かな。

2着のミヤジコクオウは、ジャパンDダービー5着の2番人気でした。JDDは6着馬の登録があります。

;それならジャパンDダービー3~6着くらいで見てみようか。そうすると、11頭中5頭が3着以内だよ。来た5頭は、前走4角3~6番手。正攻法で勝ちに動いて、力尽きたみたいなタイプだった。2走前は1頭を除くと全馬3着以内。ただ7着の馬が1頭来ているし、そもそも来なかった6頭は全て2走前が2着以内だからね。好走しているからといって有利になるわけではない。2走前は、古馬2勝クラスが2頭、3歳オープンが3頭。地方だった3頭は消えていて、もちろん同じである必要はないけど、新潟で軽いスピード競馬に替わるからね。2走前古馬相手だったのは来た2頭だけで、レベルの高い高速レースの経験が多い方が、対応はしやすいだろう。

3着のブランクチェックは、1600mの2勝クラス1着後の5番人気でした。2勝クラスからは、1700mの連対馬が大挙して登録してます。

;1700mの2勝クラス連対馬は、7頭中1頭が3着以内で、4着馬も2頭だよ。来た馬は、前走1番人気1着で、1番人気で勝った馬はこの馬だけだった。やっぱり激走でなく楽に勝ってきた馬は注意だよね。あと同馬は、前走2角では一端11番手まで下がっていた。4着の2頭は、1角2番手と12番手。それほど確率の高いステップでもないのと、S質な条件からなんで、それをより強調している極端な脚質の馬が好走している。今回も4着以内の3頭は、逃げた馬と10番手以降になった馬だったよ。





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