今井雅宏「重賞ステップ解析」函館記念
函館記念は夏競馬の中でも特にクセの強い重賞。Mの法則でステップレースからヒントを見つけることができるか?
まずは毎年多くが出走する巴賞、そして去年の1着馬のステップから解析していこう!
重賞ステップ解析とは
今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!
さらに週末のメニュー
・土曜日の「厳選!勝負レース!」に2年前のレース解析
・日曜日の「厳選!勝負レース」に3年前のレース解析+ワンポイントアドバイス
が掲載されます!
編;今週はいよいよ函館記念ですね。これまで万馬券とか、強烈な配当をいろいろと当ててきたレースなので今年も期待してます!その前に回顧ですが、土曜の方でした。勝負レースに抜擢した福島メイン鶴ヶ城Sで馬単229倍を3点目的中と、得意技の万馬券3点目以内的中が炸裂しましたね。単勝で21倍つきましたし、あのレースだけでも今週も単勝プラスですから、改めて一撃の破壊力でした。
今;日曜が良くなかったんでなんともだけどね~。日曜は走る前からアウトの馬体重と馬場が多かったから大変だった。
編;日曜唯一の6.5点レースも本命が休み明けで連続馬体減りで、結局縦目で決まりましたよね。土曜の6.5点レースはきっちり本命が勝ちましたけど。
今;あれは初出走だから、馬体重の増減はとりあえず気にする必要もないんで、そういう意味では当日馬体重の発表前から気楽でいられるのは良いよ(笑)。あのレースは1番人気が当日休み明けの大幅減で、勝つ可能性が極端に下がったから、余計に本命のアタマからガツンと勝負出来たね。
編;200倍的中の福島メインも、1番人気の休み明けの対抗が6キロ減で、本格化前の馬体に戻っちゃいましたよね。
今;そうだね。あの馬体重で対抗が勝つ可能性は半分以下に落ちたんで、このレースも当日は思いっきり本命のアタマから勝負で良い。まぁ6キロ減くらいなら2,3着の可能性はそれなりに高いけど、勝ち切るとなると逆ベクトルの場合は相当確率が下がるからね。2,3着狙いの相手なら良いけど、1番人気だし、まず1着はないと決めつけて買った方がトータルでは良いよ。
あとこのレースは3番手評価のカズプレストもまず勝てない馬体重だった。逆ベクトル方向に8キロ減で理想体重より10キロ減ってるわけだからね。しかも人気馬だし。まぁそれでも2,3着の可能性はあるんで相手の1頭で押さえるくらいで良い。
何れにしてもこの馬体重の並びだと、ライバルは軒並み好走確率が後退したんで、当日はショウナンライシンしか買う馬がいなくなったわけだから馬単で目一杯勝負で良いよ。
編;他の土曜勝負レースの本命は、やっぱり休み明けで馬体が戻らなかった小倉8Rで68点以上の他の2頭で決まりましたし、もう一つの本命が3着の福島12Rは、本命、対抗が共に間隔開けて減ってきてたので、単勝買う馬がもういなかったですよね。結局馬体減りのハイペースでも粘って3着で、馬体が減ってなければという内容でしたけど。
今;本命の馬体重もそうだけど、対抗、3番手の馬体重も見ながら、上位馬の単勝を切り替えて馬単流しやプチ単勝爆弾がやっぱり効果的だよ。
編;結局、土曜勝負レースで本命の馬体重が良かった唯一のレースできっちり単勝20倍が1着でしたもんね。如何に馬体重で選択するのがポイントかという、いつものパターンでした。それとショウナンライジのエスケンデレアは、ウマゲノム辞典で延長勝負って解説で、やっぱり延長は走りますよね。
あと訊きたかったのは6.5点レースのリトルハピですが、最近凝っている初出走の本命がまた炸裂しました。あれはどういった狙いでした?
今;前のときにも解説したけど、初出走は揉まれにくい馬の方が良いから、枠も良かった。調教も無難だったし、血統的に初戦から走れるタイプでもあったね。ああいうタイプの初出走は狙い目になるよ。ちょっと新聞の印よりも当日人気になって2番人気になったのは誤算だったけど。
キズナの場合はダートで鮮度が高いとそこまで揉まれ弱くもないんで、小回りでも外枠なら問題ない。揉まれ弱いマジェスティックウォリアーが、逃げの位置取りショックを仕掛けたのは計算外だったけどね。
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編;七夕賞はどうでした?もう3Rが終わった段階で、「外差しっぽいからS君の本命で正解だったかな」みたいな弱気のLINEを貰いましたが。
今;土曜が差し馬は内を回らないとアウトの馬場だったんだよね。だから内枠で馬群を割れるタイプの差し馬は本命くらいという狙いだった。ところがその3Rがいきなりインが伸びないんだよね。で、そのあとの中距離2鞍も内はもうアウトの馬場に急変しちゃった。土曜の馬場見て、福島中距離は全部馬群を割れるタイプの内差し予想に切り替えて勝負を賭けたんで大変な目に遭ったよ。
土曜の馬場見てヤマを張るのは危険というのを改めて痛感させられたわけだけど、あそこまでガラッと一日でインが荒れて伸びない馬場になるまでは想像出来なかった。
編;予想では、馬場変わるかもしれないのでそれまでのレース注意というような解説もありましたが、人気と馬体重を見て、僕もせっかく本命が来たのに七夕賞は失敗しちゃいましたよ。
今;ただどんな馬場でも、あのペースを本命のハーツクライが追いかけたら物理的に無理だから諦めもつくかな。
ハイペースは間違いないようなメンバーだから、騎手も意識的に好位差しの位置取りショックをするとばかり思い込んでたのが、そもそものミスだった。まさかレース前から見え見えのハイペースを、積極的に追いかけていくとは想像出来なかったよね。しかもイン荒れ馬場で。
ハイペースの場合は、前走差していた馬よりも、先行馬やそれまで活性化している馬が差しに回るショックを掛ける方が有利なのがMの基本で、そういう馬を狙ったわけだけど、前走よりもさらに前に行っちゃうとは愕然としたよ。
編;結局、差しに回る位置取りショックを掛けたのは1,3着馬の方だったというオチでした。
今;騎手心理が読めなかったね。掛かりやすいからインでじっとしてると思い込んだのは失敗だった。まぁそのインが伸びない馬場ではタイプ的に既に詰んでたわけだけど。
編;では函館記念のデータ分析にいきましょう。昨年は、3勝クラスむらさき賞勝ちの1番人気ローシャムパークが勝ちました。今年は芝2000mの3勝クラス勝ちが登録してますよ。
今;芝の3勝クラス勝ちは、10頭中4頭が3着以内だよ。来た4頭は前走1番人気で、前走2番人気以内だったのは来た4頭だけ。激走でなく疲れの少ない馬はいつものように注意だよね。
前走の位置取りは3角3~11番手と様々。ただ3番手の馬は4角では5番手だったしで、好位~中団差しみたいなのがよく走っている感じかな。今回の位置取りは、3角6~15番手。今回3角5番手以降だと、7頭中4頭が来ている。これもいつものように相手強化で無理に動かなかったタイプが優勢ということだね。ただ来た馬が単調な京都、東京からだったから、余計にそういうデータになっている面もあるけど。
それと道悪の年は6頭中3頭が来ていて、良馬場で来たのは1頭だけ。相手強化で活性化の弱いステップの馬が該当していただけに、追走が楽になるに越したことはなかったからね。ただ当日3番人気以内の人気馬4頭中3頭が道悪の年だったんで、確率的には当たり前の話で、そこまで気にするデータでもないかな。実際、良馬場で来た馬が、唯一人気薄で来た馬だったしね。
2走前は、2勝クラス2頭と、3勝クラス、GⅡ。2勝クラス勝ちの2頭以外は5着以下に凡走。蓄積のストレスは少ない方が良いだろう。あと2走前は4頭とも4番手以内。まぁ前走が差していた馬ということもあったけど、何れにしてもどこかのタイミングで活性化はされていた方がベターということだよね。
編;2着は、巴賞5着後の4番人気ルビーカサブランカが来ました。
今;巴賞3~5着は、38頭中6頭が3着以内だよ。来た6頭は、前走3角6~12番手。比較的少頭数が多かったことを考えると、後ろ寄りの差しが間に合わなかったタイプが、相手強化の流れ激化でよく巻き返している。
今回の位置取りも、6頭とも1角で7番手以降と差していた。ただ4角では2~9番手で、延長の機動力を活かして道中である程度上がっていけるタイプがベターになる。
2走前は、重賞5頭と3勝クラス1着が1頭。タフな経験があるか、逆にかなり鮮度の高い馬がよく来ている。3勝クラスの馬は2200mで、3走前は2500mだから、体力的にタフな経験はある程度あった方が良さそうだよ。
編;3着ブローザホーンも準OP1着後だったので、前年にいきましょう。
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土曜の「厳選!勝負レース」に2022年の解析、
日曜の「厳選!勝負レース」内に2021年の解析+ワンポイントアドバイスが掲載されます。
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