今井雅宏「重賞ステップ解析」札幌記念
重賞ステップ解析とは
今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!
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札幌記念
編;今週は昨年10番人気の人気薄トップナイフを本命にして、万馬券を鮮やかに的中した札幌記念とかがあるので、また今年も凄い単勝をお願いします(笑)!その前に回顧ですが、重賞は3つとも本命がきっちり馬券対象に好走しましたね。
CBC賞は予想上位4頭中3頭が3着以内に入って、3連複193倍を3点目的中と得意技の「3点目以内での万馬券的中」も炸裂しました。
あと日曜唯一の6.5点レースだった札幌6Rでは、馬単28.4倍をズバッと1点目的中で、3連単192倍も的中してましたね。
土曜も唯一の6.5点レースだった札幌1Rで馬連17倍を3点目的中と、6.5点レースは両方とも3点目以内での的中になりましたよ。
そんな感じで先週同様、やっぱり当たったレースはだいたい何かしらの馬券種で3点目以内での的中でした。
今;当たったのは例によって、馬体重、馬場共に合ってたからね。
編;「馬体重、馬場で絞って買うのが正解」というやつですよね。
函館2歳Sの700倍台1点目的中に続いて、また重賞で3点目以内での万馬券的中になりました。
既にこれで3連複だと今年の重賞で3レース目の「万馬券3点目以内的中」ですかね。
やはり絞って買ったときの破壊力は強烈でした。
今;ただ日曜は午後に面白いレースが無かったよ。
編;1点目的中のレースはWレースでしたが、後半の勝負レースにはWレースがなかったので、そういうことかなと思いましたよ。
今;日曜の重賞はレパードSのパイロマスターにかなり自信があったんで、こっちを勝負レースにしたけどね。
編;CBC賞は自信なかったですか?
今;あの上位4頭には、別段盛り上がるような感触はなかったよ。
「こんな連中で良いのかな?」って感じ(笑)。
だけど、「まぁ結局は当たるのかな」っていうのも同時にあったけど。
これは結構珍しいよ。
編;どういうことでした?
今;長年競馬をやってれば、予想の手応えは分かる。
特にこれは駄目かな?ってのはね(笑)。
どっちかっていうと、CBC賞はそんな感じの上位馬だった。
だけど同時に、当たるしかないんじゃないの?という感じも強かったんだよね。
あまりないパターンだけど。
というのも、他に走れる馬が全くいなかったんだ。
あの4頭以外がもし走ったら、「ええ?こんな馬が来るの?!」って思わず二度見しちゃう感じ。
余程展開に恵まれないと、来る積極的な理由が4頭以外には見当たらないんだよね。
編;例えば人気になったアンクルクロスだと、何が危ないのですか?ストレス薄れて良さそうですが。
今;1200mのオープン3戦でそれなりに走ってるから疲れてるよね。
追い込みに徹して疲労の影響を和らげての極端な外追い込みバイアス発生でどこまで。
インビンシブルパパは近走精神コントロール出来てないんで、余程緩い流れで逃げられないと。
ということで他に走れる馬が全くいないんで、特段感触も良くはないけど、気がつけば当たっちゃってるかな?という感じだったよ。
編;どこの感触がいまいちでした?
今;レッドエヴァンスは、鮮度が高くて良いけど、セン馬でやや延長向きになってるんだよね。
だから短縮の今回はハイペース差し競馬で上手くばらけないと間に合わないリスクがある。
ディアナザールはポケットに行く位置取りショックなら集中出来るけど、ここ2戦が結構タイトだから疲れの出る可能性というか、嫌気が差す可能性もそれなりに高い。
フロムダスクは1200m鮮度があって前走不利もあって疲れが無く、高速馬場適性も高い。
ただ揉まれ強いわけでもないんで、内枠でごちゃついたときどうか?かなりのハイペースになってばらけるのと、ブリンカーの効果がしっかり出てこないと危うい。
レイピアは高速馬場のハイペースでばらける内枠は得意だけど少しストレスがあるんで、上手く展開に嵌まらないと。
大崩れはないだろうけどね。
ということで、どれも危険な要素がそれなりにあったんだ。
でも他に走れる馬がいないんで、この中で上手く馬群をクリアして展開に嵌まった馬が勝つしかないんだろう、といったレースなわけだよね。
こういうときに怖いのは何でしょう?
編;みんな嵌まらなかったときですか(笑)?
今;まぁ確かにそれもあるかもだけど、その可能性はそんなに高くないレースだよね。
こういう走れる馬がいないときは、展開とかの極端な状況に嵌まった馬が激走するんだよ。
それはもう確実なこととしてね。
それ以外に激走する理由のある馬は、4頭以外はいないわけだから。
で、極端な状況で考えられるのは、「前残り」、「外追い込み」、「内伸び」の3種類が基本になる。
あとは道悪とかの馬場コンディション系。
ただ雨の予報は全くないし、超高速馬場だから、ここは高速決着と考えるしかないだろう。
この状況で予報が読めないと、さすがにお手上げだったけどね。
「前残り」の場合はディアナザールで問題ない。
そもそも逃げ先行馬がかなり多いわけだし。
「外追い込みバイアス」だと厄介な話にはなるけど、そのときは内枠でもレッドエヴァンスが少し外目に出して差し切るだろう。
それを凌駕するだけの外の追い込み馬はいないから。
「内伸び」ならフロムダスク、レイピアで良いし、極端な内伸び馬場ならレッドエヴァンス、ディアナザールもインに入ってくるだろう。
だから、どのパターンの極端なバイアスが発生しても大丈夫なはず。
でも、こういう場合は常識を超越した極端な展開に嵌まった、無欲の人気薄が突っ込む可能性は理論的に相当高くなる。
でも、それを事前に読み切るのは今回の場合、かなり困難を極める作業になるんだ。
編;僕なんかはその見つけるのに困難を極める、バイアスに嵌まる超人気薄ってのが、そもそもフロムダスクだったわけですが(笑)。
今;まあフロムダスクまでは理詰めで読めるから入れたわけだよね。
何れにしてもそう言うことで、フロムダスク、レッドエヴァンス、ディアナザール、3頭の単勝爆弾も仕掛けたんだ。
編;そうなんですか?
今;1番人気を含む単勝爆弾はあまり仕掛けないけど、これはそうして良い。
この3頭以外は勝てないから。
編;その心は?
今;イン伸びならフロムダスク、外差しならレッドエヴァンス、前残りならディアナザールが勝つ。
他の人気薄が無欲にその展開に嵌まりに嵌まって激走しても、勝ち切るまではない筈だからね。
レイピアは内差しと外差し、両方来る可能性があるけど、ストレスと斤量を考えれば、どっちの競馬になっても、結局中途半端でどっちかには必ず負けちゃう。
編;なるほど~。
今;恐らくだけどね(笑)。
ということで、迎えた直線だった。
そこでさすがに度肝を抜かれたよ。
編;大接戦でした。
今;超高速馬場でのハイペース縦長になって内でもスムーズに走れたから、恐れてた「極端なバイアス発生」の中での、「極端な内伸びバイアス」が発動したわけだよね。
だから外を回ったレッドエヴァンスはかなり危い立場になった。
普通のフラットなバイアスなら、あの手応えだと勝ってるよ。
編;その極端な内伸びバイアスを突いたのが、17番人気プロトポロスだったわけですね。
今;ゴール前は残られたと思ったよ。
腰が抜けそうになった。
「なるほどこれか、このパターンだったのか・・・!」ってね。
フロムダスクの単勝は買ってたけど、単勝爆弾は実は元返しにも買ってなかったからね~(笑)。
「ああ、ここまでの内伸びバイアスだったか!」と力尽きた。
確かにプロトポロスは近走ダートを走っているという、芝の超高速ハイペースでは一番怖いタイプではあったからね。
編;今まで何度も解説して貰ってる、Mの基本パターンですもんね(笑)。
今;それでも先行してたら厳しいけど、なんと追い込みに回ってきた。
極端なバイアスに、極端な位置取りショックまで仕掛けて嵌まる形。
ここまでのシナリオは描けなかったよ。
編;でも結局4着で、万馬券3点目的中できっちり締めましたよ。
今;終わって見れば極端なバイアスに極端な位置取りショックが嵌まってさえも、あそこまでだった。
結局4頭のうち3頭で決まる競馬だったということで、大団円だったよね。
まぁ実際のところはかなり危なかったけど(笑)。
極端な内伸びバイアスの発生でレッドエヴァンスが内包していた僅かな危うさを綺麗に突かれるところだったわけだ。
セン馬で、やや延長向きになってズブくなっているというね。
レッドエヴァンスにとっては、究極の超高速内伸び競馬という、その弱点が最も顕在化してしまう条件が揃っちゃったわけだ。
ゴール前で「あ、4着だ!」と思ったのは、レースを見て、そのあらかじめ一番懸念していたレース質になっちゃったからこそなんだよ。
「競馬の恐ろしさを改めて思い知らされたよ」と呟いて、そのまま寝込むところだったよね~(笑)。
と同時に、単勝爆弾の重要性を物語る、薄氷の3連複となったわけだ。
編;レパードSは4番人気のパイロマンサー本命でした。
今;ハイペース差し競馬なら間違いないと思ったら、何故か先行してずっこけたけどね。
ただ予想時は自信あったけど、当日は数字以上に単純にパドックで太かったから危ないと思ったよ。
あの馬体での正攻法で、よく連対出来たんじゃないかな。
編;エルムSも4番人気のペリエール本命で連対しましたね。
ハイペース差し競馬を、先行馬で唯一残す競馬でした。
今;これはまさか岩田があのペースで捲るとはだよね~。
しかもこの日は比較的差し馬場なのにだよ。
あの馬場であのペースでは前の組はさすがに苦しい。
ペリエールは速すぎない程度の道悪はかなり得意なんで残せたけどね。
編;あと本線で当たった日曜札幌6Rはどうでしたか?
今;2頭とも増えた方が良いタイミングで増えたから、元々6.5点レースだけど、余計に勝負するレースになったんじゃないかな。
編;それと土曜札幌3Rですね。
馬連1点目で当たったレースですが、得意の芝からダートのワンツーでした。
今;ただまぁこの2頭はそこまでダートが抜群ってほどでもないかな。
特に2着馬は。
他の馬が危なそうで、3,4番人気だったから選らんだけどね。
期待値から選んだレースになるよ。
もちろん、ダートもそれなりに走れる馬だけど。
編;それと芝からダートと並ぶ必殺技、初出走も久しぶりに本命にしましたね。
日曜中京1Rで3連複23倍3点目的中のレースです。
この馬は初出走が合うのですか?
今;エピファネイアにボストンハーバーでね。
まずまず合う。
ただこれは完全な乗りミスだよ。
編;直線でなかなか前が開かずに3着でしたもんね~。
単勝配当も付いていただけに残念でした。
今;「途中から捲れば」って解説したでしょう。
あのレース内容なら、言った通りに乗ってれば圧勝してるよ。
編;確かにそんな感じでしたが、初出走でもどう乗ったら良いか分かるわけですよね?エンネとか、今年も初出走の穴馬を指名して指示通りに乗って走ってますし。
今;この血統だとブレーキを掛けない競馬が合う。
しかも初出走だからね。
インの好位で綺麗に乗ろうとするのは一番駄目ね。
陣営が、「一本調子なところがある」みたいなコメント出してるから、それなら騎手にも捲るように指示してるだろうと思って狙ったら、そんな指示は出てなかったみたい。
予定と違ってせこく綺麗に乗ってるところを見て、「ああ、これでは塞がるな」って頭を抱えたよ。
編;やっぱり今井さんの言う通りに乗らないとですよね~(笑)。
勝ってたら3連単もかなりついてますし。
それではデータ分析ですが、札幌記念ですね。
昨年は函館記念10着後の10番人気トップナイフが勝ちました。
今井さんはこの人気薄が本命だったわけですもんね。
やっぱり穴の嗅覚は凄いですが、函館記念凡走は良いのですか?今年は5,10着馬の登録がありますよ。
今;函館記念4着以下だと、54頭中5頭が3着以内。
来たのは6~10着馬で、二桁着順から巻き返したのは昨年だけだね。
編;データに反する予想でズバッと当てるのが快楽ですもんね(笑)。
今;来た馬の前走は3角2~12番手と様々。
2番手の1頭を除くと3角6番手以降だった。
その馬がつまりトップナイフだよ。
データには完全に反する馬だったわけだ。
まぁ6番手以降の4頭中3頭が10番手以降で、トップナイフは2番手だから、巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まらなかったタイプに注意とも言えるけどね。
今回の位置取りは3角1~9番手。
4角では8番手以内だから、相手強化でも置かれすぎない馬ならベターになる。
2走前はOP特別~GⅠで、3~13着。
3着馬が2頭で、11着以下が3頭だから、生命リズムにメリハリがあるとベターになる。
距離は1800m~2000mだった。
3走前はオープンで2~10着。
10着はダートで、あとは7着以内だった。
5走前まで遡ると、3勝クラス~GⅡと様々。
3勝クラスが2頭いて、ダートが1頭だから、それなりに鮮度があるとベター。
芝の重賞だった2頭は前年のレースだったよ。
編;2着ココナッツブラウンはクイーンS、3着アラタは天皇賞春惨敗と登録のないパターンだったので、前年にいきましょう。
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